【徹底比較】日経連続増配 vs 累進高配当、あなたに合う高配当株投資はどっち?💹
「配当金で生活を豊かにしたい!」「自分だけの年金を作りたい!」
そんな思いから、高配当株投資に興味を持っている方が増えていますよね。
高配当株投資の魅力は、なんといっても定期的に受け取れる配当金(インカムゲイン)です。企業が利益を株主に還元してくれるおかげで、安定したキャッシュフローが期待できるんです。
そんな中、2023年に日本の株式市場に新しい注目の指数が2つ登場しました。それが、「日経連続増配株指数」と「日経累進高配当株指数」です。
どちらも配当に着目した指数ですが、実はその性格はまったく違います。
「名前は似てるけど、何が違うの?」
「どっちの指数に連動する投資信託やETFを選べばいいの?」
この記事では、そんな疑問を抱えるあなたのために、2つの指数を徹底的に比較し、それぞれの特徴から「どんな人におすすめか」まで、分かりやすく解説していきます!
日経連続増配株指数 ~実績が光る、安定成長タイプ~ 🛡️
まずご紹介するのは「日経連続増配株指数」。
ひと言でいうと、「長年にわたって、毎年コツコツと配当を増やし続けてきた優等生企業」を集めた指数です。
特徴と魅力
- 業績が良くて株主思いの証
毎年配当を増やせるということは、それだけ業績が安定して伸びていて、稼いだ利益をしっかり株主に還元しようという意識が高い証拠です。実績に裏打ちされた安心感が魅力ですね。 - 下落相場に強い「ディフェンス力」
この指数は、日経平均株価が下がるような「〇〇ショック」の局面でも、下落幅が比較的小さいという実績があります。構成銘柄に景気の影響を受けにくい生活必需品セクターの割合が高いことなどが理由です。ポートフォリオの守りを固めたいときに頼りになります。 - 配当と株価成長の両方を狙える
安定した配当金が期待できるのはもちろん、強いビジネス基盤を持つ企業が多いため、長期的に見れば株価自体の成長も期待できるのが嬉しいポイントです。
こんな人におすすめ!
安定感を重視し、リスクを抑えながら長期的な視点でコツコツと資産を育てていきたい投資家の方にピッタリと言えるでしょう。
日経累進高配当株指数 ~利回り重視のインカム狙いタイプ~ 💰
次にご紹介するのは「日経累進高配当株指数」。
こちらは、「『配当は減らしません!』と約束(累進配当方針)している企業の中から、特に配当利回りが高い企業」を厳選した指数です。
特徴と魅力
- とにかく高い配当利回り
この指数の最大の魅力は、なんといっても高い配当利回りです。銘柄を選ぶ段階で「予想配当利回りの高さ」を重視しているため、インカムゲインをしっかり狙えます。実際に、2023年5月末の試算ではその配当利回りは4.80%と、日経平均(1.90%)や連続増配株指数(2.32%)と比べてもかなり高い水準でした。 - 「減配しない」という企業からの約束
「累進配当」を掲げている企業が対象なので、業績が少し悪化しても配当を維持しようと努力してくれます。この「減配リスクが低い」という安心感は、将来のキャッシュフローを計画する上で大きなメリットです。 - 近年のパフォーマンスがすごい!
特にここ数年、日経平均を大きく上回るリターンを叩き出しています。2022年のように市場全体が軟調だった年でも、30.57%という驚異的なプラスリターンを記録しました。
注意点
- 構成銘柄が30社と少ないため、特定の企業の業績に指数全体が左右されやすい「集中リスク」が指摘されています。
- 配当を維持することが最優先されるあまり、新しい事業への投資などが控えめになり、爆発的な株価成長は期待しにくい側面も指摘されています。
こんな人におすすめ!
株価の値動きはある程度受け入れつつ、とにかく毎回の配当金をたくさんもらいたい!というインカムゲイン重視の投資家の方に最適な指数です。
徹底比較!あなたにピッタリなのはどっち? 🤔
では、改めて2つの指数を比べてみましょう。どちらが自分の投資スタイルに合っているか、チェックしてみてください。
基本情報の違い
項目 | 日経連続増配株指数 | 日経累進高配当株指数 |
---|---|---|
コンセプト | 実績を重視 | 企業の約束と高利回りを重視 |
選定基準 | 10年以上、毎年配当を増やしている | 累進配当を掲げ、予想配当利回りが高い |
構成銘柄数 | 70銘柄 | 30銘柄 |
特徴のまとめ | ・実績に裏打ちされた安心感 ・下落相場でのディフェンス力 ・配当と株価成長の両方を期待 |
・圧倒的に高い配当利回り ・「減配しない」という安心感 ・近年の高いリターン実績 |
一番の違いは、連続増配が「過去の実績」を見ているのに対し、累進配当は「未来への約束」を見ている点ですね。
パフォーマンスとリスクの違い
- 安定感なら「連続増配」
リターンの振れ幅(リスクを示す標準偏差)が日経平均や累進高配当株指数よりも低く、より安定した値動きをする傾向があります。実際に、市場がマイナスだった2022年もプラスリターンを確保した実績は、守りの強さを物語っています。 - リターン狙いなら「累進高配当」
ここ数年のリターンは圧巻の一言。高い配当利回りに加え、株価上昇による利益(キャピタルゲイン)も大きく狙える可能性を示しています。
中身の企業(ファンダメンタルズ)の違い
- 割安株(バリュー株)好きなら「累進高配当」
PBR(株価純資産倍率)が0.88と1倍を割るなど、株価が割安な水準にある企業が多いのが特徴です。 - 稼ぐ効率をみるなら「連続増配」
ROE(自己資本利益率)という「稼ぐ力」の指標を見ると、連続増配指数の方が10.00%と高く、効率的に利益を生み出す優良企業が多いと言えます。
まとめ
さて、2つの指数の違いが見えてきたでしょうか。最後に、それぞれの指数がどんな投資家に向いているかをまとめておしまいにしましょう。
日経連続増配株指数がおすすめな人
✅ リスクはなるべく抑えたい
✅ 市場が暴落したときでも、被害を少なくしたい
✅ 長い目で見て、安定的に資産を増やしていきたい
日経累進高配当株指数がおすすめな人
✅ とにかく高い配当金(インカム)が欲しい
✅ 企業の「減配しない」という約束を信じたい
✅ ある程度のリスクをとってでも、高いリターンを狙いたい
どちらの指数も、日本の優良な高配当企業にまとめて投資できる魅力的な選択肢です。ご自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、最適な方を選んでみてくださいね。
この記事が、あなたの高配当株投資の第一歩を応援できれば幸いです!
コメント