【新NISA】みんなは月々いくら積立てる?
統計データとシミュレーションで解明!
あなたに最適な積立額の見つけ方
2024年から始まった新NISA。非課税の恩恵が大きく、将来のための資産形成に最適な制度として注目されていますが、多くの人が最初に悩むのが「毎月いくら積み立てればいいの?」という疑問ではないでしょうか。
「周りの人はいくら投資しているんだろう?」
「自分の収入だと、いくらくらいが妥当なのかな?」
そんな疑問を抱えるあなたのために、この記事では最新の統計データや具体的なシミュレーションを基に、新NISAの積立額に関するあらゆる情報を徹底解説します。
この記事の目次
【驚きの事実】新NISA、みんなの平均積立額は「約6万円」
最新の調査によると、新NISAを利用している人の毎月の平均積立額は約6万円前後という結果が出ています。
- 2024年1月調査: 60,689円
- 2024年4月調査: 58,628円
年代別に見ても、全体的に高い水準で積立が行われていることがわかります。
年代 | 平均積立額 |
---|---|
20代 | 42,000円 |
30代 | 56,102円 |
40代 | 61,606円 |
50代 | 59,069円 |
60代 | 64,630円 |
ただし「平均額」に惑わされないで!
「平均6万円」と聞くと、「そんなに積み立てないとダメなのか…」と焦るかもしれません。しかし、重要な事実があります。
実は、積立額「9万円以上~10万円未満」と回答した層が全体の36%以上を占めており、この高額積立層が平均値を押し上げているのです。
一方で、月5万円未満で積み立てている人も全体の約4割存在します。 平均値はあくまで参考です。多くの人が、無理のない範囲で投資を始めていることを忘れないでください。
【未来を覗く】積立額で将来はこう変わる!10年後の資産シミュレーション
では、月々の積立額によって、将来の資産はどれくらい変わるのでしょうか。比較的現実的なリターンとされる年利5%で10年間運用した場合のシミュレーションを見てみましょう。
月間積立額 | 10年間の元本合計 | 10年後の運用益(概算) | 10年後の合計評価額(概算) |
---|---|---|---|
1万円 | 120万円 | 約35万円 | 約155万円 |
3万円 | 360万円 | 約105万円 | 約465万円 |
5万円 | 600万円 | 約175万円 | 約775万円 |
10万円 | 1200万円 | 約350万円 | 約1,550万円 |
このシミュレーションが示すのは、元本に運用益が加わり、その合計額に対してさらに利益が生まれる「複利の効果」です。 月々1万円の積立でも、10年後には元本120万円に対して約35万円もの運用益が期待できます。
特に、月10万円の積立は新NISAの「つみたて投資枠」の上限(年間120万円)をちょうど使い切る金額です。 このペースで続けると、10年で生涯投資枠1,800万円のうち1,200万円を埋める計算になります。
【自分だけの正解】あなたに最適な積立額を決める5つの重要ポイント
最適な積立額は、他の誰かと同じである必要はありません。あなた自身の状況に合わせた「無理なく続けられる金額」を見つけることが何よりも重要です。 そのための5つのポイントをご紹介します。
ポイント1:最優先!「生活防衛資金」を確保する
投資を始める前に、必ず準備しておきたいのが生活防衛資金です。 病気や失業といった不測の事態が起きても、投資資産を慌てて売却せずに生活を維持するためのお金です。
目安は、生活費の3ヶ月~6ヶ月分。 この資金を現金や預金で確保しておくことが、安心して長期投資を続けるための「安全弁」になります。
ポイント2:手取り収入の「10%~30%」を目安に考える
具体的な積立額の目安として、手取り収入の10%から考えてみるのが一般的です。
- 手取り20万円なら → 月2万円
- 手取り30万円なら → 月3万円
より積極的に資産形成を進めたい場合は、最大で30%まで検討することも可能です。 ただし、無理な積立は家計を圧迫し、投資の継続を困難にするため、「継続可能な額」を見極めることが大切です。
ポイント3:ライフプランから「逆算」して目標を立てる
「いつまでに、何のために、いくら必要か」という具体的な目標を設定することで、積立計画はより明確になります。
- 目標の例: 「15年後に子どもの大学費用として600万円貯めたい」
- 目標の例: 「30年後に老後資金として2,000万円準備したい」
このような具体的なゴールから逆算して、毎月の積立額を決めるアプローチは非常に有効です。
ポイント4:ライフステージの変化に合わせて柔軟に見直す
人生には結婚、出産、住宅購入など、さまざまなライフイベントが訪れます。それに伴い、家計の状況も変化するでしょう。
新NISAの画期的な点は、保有商品を売却すれば、その元本分の非課税枠が翌年以降に復活し、再利用できることです。 このルールのおかげで、ライフステージの変化に合わせて積立額を減らしたり、一時的に資金を取り崩したり、そしてまた再投資したりと、非常に柔軟な対応が可能です。
ポイント5:【裏ワザ】夫婦で協力して非課税枠を最大化する
ご結婚されている場合、夫婦それぞれが新NISA口座を開設することで、世帯全体の非課税枠を最大化できます。
- 1人あたり: 生涯で1,800万円の非課税枠
- 夫婦2人なら: 生涯で最大3,600万円の非課税枠
これにより、世帯としての資産形成をよりスピーディーに進めることが可能になります。
まとめ:焦らず、自分のペースで。新NISAは継続が力になる
新NISAの最適な積立額について、統計データから具体的な設定方法まで解説しました。
- みんなの平均は約6万円だが、5万円未満の層も約4割。 平均に惑わされず、自分のペースが大切です。
- まずは生活防衛資金を確保し、手取りの10%~30%を目安に無理のない金額から始めましょう。
- ライフプランから逆算し、必要に応じて積立額を見直す柔軟性を持ちましょう。
- 新NISAの成功の鍵は、「長期・積立・分散」を「継続」することです。
非課税期間が無期限だからこそ、焦る必要は全くありません。 この記事を参考に、あなたにとって最適な積立額を見つけ、今日から未来のための資産づくりを始めてみませんか。
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